2013年4月22日月曜日

熟年国家


人口が減少している。人口が自然減少するのは有史以来初めてのことらしい。
それだけ人口減というのは社会システムの根底から揺り動かす出来事だと思うのだが
それでも日本は従来通りの経済成長を目指している。そして人口が減少する事が一大悪のように考えている。「産めよ増やせよ」の思想から何も変わっていない。
はっきり言って日本はもう若者ではない。鍛えれば鍛えるだけ体力がつく年代ではない。
50~60代のオヤジに100m10秒を切らせるために無理やり鍛えようとしているようなものだ。
それより50~60代なりの成長の仕方があると思うのだが

人口が減少する社会は熟年国家になったということだ。還暦や喜寿を祝うようにめでたい事でもある。今必要なのは人口減少を嘆きながら従来型の経済成長を目指すことではなく熟年国家としての新しい価値判断を模索しながら新しい成長を目指す事だと思う。
このままだと将来、若者一人で老人一人を養わなくてはならいといわれているが、これは単純に65才以上の人が全員養ってもらうという前提である。しかしこれからは元気老人が病気老人をサポートするということも考えられる。老人パワーは偉大なのである。
また経済成長主義により希薄になった近隣のサポート社会が再生されれば多くの人が安心して有意義に歳を重ねる事ができる熟年国家に近づけるのではないだろうか。


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追記 20230803毎日新聞より



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